古本オークションに行ってます

Kosho Liset

2010年04月13日 05:32

先週伺ったら、お元気だったのに。

突然の訃報に、声も出ないところでした。


大正生まれの経営者。
戦争中の怪我で、品物を動かすことで出来ず、一人で商売が出来ない。
そのため「いかに人を動かすか」。それが経営の基本にあられた方でした。

たった一度でしたが、食事の時にその話をしてくださった。私にとって心に響く言葉でした。
ご年配の積み重ねた知恵は、図書館一つ分はあります。





「全国古書籍商組合連合会」略して全連の、1年に1度の「大市」が迫ってきました。
東京神田にある東京古書会館の、地下1階から4階がすべて本などで埋まってしまう市場です。

高見馬場にある、古書廣文館さんも毎年行かれています。廣文館さん好みの、昭和1桁刊行の
古い車のカタログや修理マニュアルも出品されてます。
そして、新人古本屋さんも参加します。
ちょっと前までは、鹿児島から4店舗参加なんて、考えられない事でした。

大市に参加するたびに、その量と質に圧倒され、本の世界は、広くそして深い事を実感します。


目録の表紙に「寺山修司全歌集」がありますね。
学生時代、その本を買うためアルバイトをしました。
その頃の「熱」をもう一度呼び戻せ。


なのに、「寺山修司全歌集」は古本屋始めた時に売ってしまいました。
買われた方から年賀状が届き「古本屋さんの想い、大切にします」と。


良い本を探している方は必ずいらっしゃる。
そう思えば、貯金残高なんて………。

tadaimano zandaka wa suzume dokoroka mimizu mo waraimasu
ohh hotokesama donaika narimahenka


週末に結果報告します。






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