古本オークションに行ってます
先週伺ったら、お元気だったのに。
突然の訃報に、声も出ないところでした。
大正生まれの経営者。
戦争中の怪我で、品物を動かすことで出来ず、一人で商売が出来ない。
そのため「いかに人を動かすか」。それが経営の基本にあられた方でした。
たった一度でしたが、食事の時にその話をしてくださった。私にとって心に響く言葉でした。
ご年配の積み重ねた知恵は、図書館一つ分はあります。
「全国古書籍商組合連合会」略して全連の、1年に1度の「大市」が迫ってきました。
東京神田にある東京古書会館の、地下1階から4階がすべて本などで埋まってしまう市場です。
高見馬場にある、古書廣文館さんも毎年行かれています。廣文館さん好みの、昭和1桁刊行の
古い車のカタログや修理マニュアルも出品されてます。
そして、新人古本屋さんも参加します。
ちょっと前までは、鹿児島から4店舗参加なんて、考えられない事でした。
大市に参加するたびに、その量と質に圧倒され、本の世界は、広くそして深い事を実感します。
目録の表紙に「寺山修司全歌集」がありますね。
学生時代、その本を買うためアルバイトをしました。
その頃の「熱」をもう一度呼び戻せ。
なのに、「寺山修司全歌集」は古本屋始めた時に売ってしまいました。
買われた方から年賀状が届き「古本屋さんの想い、大切にします」と。
良い本を探している方は必ずいらっしゃる。
そう思えば、貯金残高なんて………。
tadaimano zandaka wa suzume dokoroka mimizu mo waraimasu
ohh hotokesama donaika narimahenka
週末に結果報告します。
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