なかなか…です
続けて2件の電話があり伺う。
1件目、「奄美史談・徳之島事情」「奄美大島に於ける家人の研究」とか久しぶりに奄美関係を目にするが、残念ながら多数の線引きと書き込みのため、買い取りは不成立。
家主さんは、奄美関係の本や資料を知り合いに差し上げたそうで、残っているのが百科事典や文学の復刻版といった古本屋としてはどうしようもないものばかり。しばらく、古本屋の欲しい本の講義をさせていただく。
古本屋が欲しいものを処分して、欲しくないものばかり取っておくと、本当に良くあるパターンでした。
(これを、ガソリン代損した買い取りといいます)
2件目、家の解体工事前で期待したけど、俳句の雑誌とか自費出版の俳句本が山ほどある。これもまた古本屋としてはお手上げで…。
紙類を見ると、未使用の切手が出てくるので家主さんと一緒になって探す。
少し、雑誌が出てきたのでいただいて帰る。
昭和30年代半ばの「雑誌 服装」の別冊付録5冊。
写真が秋山庄太郎、デザインが君島一郎とか一世を風靡した名前が出てくる。
持ち主さんは、相当の俳句好きでこちらもまた、古本屋の欲しいのを処分されたご様子でした。
明日こそは良い本と出会えるように、願い続けて10年間……なかなかです。
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