大量蔵書買取り中…腰が
鹿児島市内のお医者様宅
読書センスは抜群で、書斎の本は数年前、個人全集など1度持って帰ったのですが(凄い冊数でした。下村寅太郎著作集、ルソー全集など)
そこから、奥の本が見え始め「鹿児島でも数本の指に入るかも」と思っていました。
奥様とも久しぶりにお会いして「余命宣告受けてから、でも、それから元気が出だしたのですよ」と。
ご夫婦の会話が面白くも、少し切ない。
「あなたが死んでからでも(蔵書処分しても)良いでしょう」
「本は、廻った方がいいんだよ。オレの本を若い連中が読むのもね」
奥様は、先生を本棚の前に立たせて、携帯カメラで写真を何枚も撮られました。
そして、私が紐で縛った本たちも。
先生は次々に、指示を。
「漢詩は残してくれ(普通ではありませんよ。江戸期刊行の漢詩など)」
「そうだなぁ。ラテン語はまだ勉強しようかな」
「階段奥の本棚は、解体して持って帰ってくれ」
「オレが録画したオペラのビデオも持って帰ってくれ…嬉しいだろう」
「LPレコードのバッハ全集は、お前が聴け…」
「バロック以前のCDもだ」
「……………」
昭和一桁の男の心意気が伝わってきました。
昨日は、洋書の美術関係や、洋書のカッコイイ復刻版、そして大型本を車に積んで2往復。
その間、先生と奥様は散歩に。私は留守番兼本の片付け。
「近所の『緑館』さんに行かれたら」とお話ししたら、本当に緑館さんまで行かれたそうで。
お二人とも、緑館さんの雰囲気にとても喜んで下さいました。
今度は手弁当で行こうとも。
『緑館』さんブログです
http://midorikann.potika.net/
明日から、本格的に持って帰ります。
山形屋MONOフェア以来、少し腰が痛く昨日は腰をかばいつつでしたが、
階段30回ほど往復。
書斎が2階なので、一体何往復になるのでしょうか。
本の冊数からして、電卓では200回と………
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