2010年03月01日

ブック・コーディネーター

ブック・ディレクターの幅允孝さんとか、本の世界にも新しい感覚が必要に
なってきているようですね。

古本屋はケチですので、読書のテーマなんか「自分で探せ」と、ついつい
言ってしまうのが、時代遅れなのかも。

ブック・コーディネーター

「Picasso」フランス語のかなり分厚い図録。内容はピカソの素描集。
(ピカソの素描集を見た方は少ないと思います。以前、ネットのご注
文では、「家内には、秘密に」と」)



ある古本屋さんのエッセイに、本の注文で「とにかくでかいサイズで、豪華な
本を3メートル欲しい」とあったそうだ。
バブル時代、お金持ちさんの新築に飾るための注文だったそうだ。

外側が、必要以上に豪華な本はウンザリするほどあるから。そして、そんな
本はトイレットペーパーにするので、売れるのであれば、古本屋は有り難い。


仕事で、時々ホテルを利用する。
どんなホテルかなと、インターネットで様子を調べたりもする。高級ですと、ホ
テル自身が絶賛している。
ロビーに入ると、本がインテリアとして飾っているのを見てビックリしてしまう。
アタシが、普段ポンポン処分する本たちなのだ。

ひょっとして、アタシのインテリア感覚に問題があるのだろうか。

しかし、豪華本は、しょせん豪華本で、アタシから見るとコケオドシの豪華だけ
で、何の魅力もない。(当然ながら、本の内容も賞味期限切れの本です)
ほとんどの人は、ホテルのインテリア本に注意する事はないだろうけど、商売柄
本となると目が行ってしまうので、こんな事があります。



実は、近々オープンするホテルから見積依頼があり、それが、先ほどのエッセイと
全く同じご要望だったのです。
「うちのホテルは高級だから、そのつもりで」と。
1メートルあたり○○円の見積は、やっぱり馴染めないなぁ…。

「The New Grove Dictionary of Opera」と、コケオドシ豪華本の見積り金額
は2桁も違うのです。

結果、推して知るべし。(コレデ良カッタノカモ)






同じカテゴリー(古本屋の視線)の記事画像
レトロフトブックパサージュ2周年に向けて
第5回『製本のワークショップ』
 『詩とおはなしの小みち』
~ 本の周りのトキメキ時間 ~
マルヤガーデンズ4階イベント
10月のイベント・・多彩に
同じカテゴリー(古本屋の視線)の記事
 レトロフトブックパサージュ2周年記念 (2014-04-08 13:00)
 ブックパサージュ「私の古本市」参加者募集 (2014-03-31 07:30)
 レトロフトブックパサージュ2周年に向けて (2014-03-28 14:08)
 第5回『製本のワークショップ』 (2013-10-16 18:21)
  『詩とおはなしの小みち』 (2013-10-16 18:19)
 ~ 本の周りのトキメキ時間 ~ (2013-10-16 18:16)

Posted by Kosho Liset at 15:41│Comments(0)古本屋の視線
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ブック・コーディネーター
    コメント(0)