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Posted by チェスト at

2010年04月30日

一箱古本市は楽しかったです

城山の麓、メルヘン館さんの一箱古本市に参加させて頂きました。

マルヤガーデーンズのワークショップ、「段ボールハウス作り」の出来上がり見本に、アタシの娘と「生活雑貨の店Kinenbi」さんの、子どもさんが製作したハウスが展示されました。
それを見学するため、一箱古本市のお手伝いは『つばめ文庫』さんにお願いしました。
お礼は、本。

『夢の棚』さんは、なんか忙しそうだな(ガンバレ!!)。






早朝、『生活雑貨の店Kinenbi』さんの子どもさんをお迎えに。清々しい天気です。


会場は、鹿児島在住の天使『バラ色の雲』さん http://roserose.chesuto.jp/ とお隣で、それだけで、今日の1日は楽しさ決定。

あれこれとお喋り三昧。


『鹿児島文化研究所』ご夫妻様が、早速おいで下さいました。
先週の買い取りの中で、鹿児島にとって貴重な資料になると思うのがあったので、実は、連絡を差し上げていたのです。
喜んで頂けました。
さすが、読書家ご夫婦です。アタシが持ってきた本で、これぞという本を買ってくださいました。有り難うございます。


来年は、鹿児島の古本屋も全員参加させたいと思ったところです。
本好きのネットワークが広がる一箱古本市になればと。


そうそう、メルヘン館の学芸員さんが数冊ほど「公費」でと買ってくださいました。
本の力。現物を見たらこうなるのだと、本が教えてくれた1日でもありました。


あすの午前中は「リゼットおはなし会」ですが、午後は、ある新刊書店さんのお手伝いがあります。
今日は、お世話になった方の葬儀もあり、ゴールデンウィーク中は休業します。
店を閉めっぱなしで申し訳ございません。




  

Posted by Kosho Liset at 08:10Comments(0)古本屋の視線

2010年04月28日

一箱古本市のご案内

明日、鹿児島メルヘン館さんで一箱古本市が開催されます。

メルヘン館さんのブログです。

http://kinmeru.exblog.jp/

また、下記のようにイベントもございます。


【ワークショップⅠ 新聞紙でエコバッグをつくろう】
場 所   文学ホール
時 間   10:00~12:00、13:00~15:00

【ワークショップⅡ マスキングテープでしおり&ブックカバーをつくろう】
場 所   エントランスホール
時 間   10:00~12:00、13:00~15:00
 
【おはなし会】
内 容   絵本の読み聞かせ
場 所   親子読書コーナー
時 間   ①11:00~11:30 ②14:00~14:30

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昨日、気になった段ボール箱を開けてみて、これも出そうと決めました。


















古い刊行年の文庫本です。「中村地平」の『日向』が出てきました。思わずニッコリです。
ご覧のように、文庫本でも表紙の装丁が良いですね。
是非、現物をご覧になって下さい。

また、和綴書も持っていきます。訓点の書、かな書、当時のヘンテコリンアングラ和書もです。手にして頂きましたら有り難いです。

※中村地平は、当時、太宰治と並ぶ作家と称されました。
ずっと前のブログに書きましたが、宮崎県立図書館長を務た人です。
また、当時の鹿児島県立図書館は椋鳩十、奄美分館は島尾敏雄です。


天気予報はやや微妙ですが、本好きさんとお話しができましたら嬉しいです。


明日お会いしましょう。





  

Posted by Kosho Liset at 06:43Comments(0)古本屋の視線

2010年04月27日

これぞ 究極のゆるゆるイベント

昨夜が疲れのピーク。夜中に悪寒との戦い。今朝方はスッキリしました。

さて、「随筆かごしま」が届きました。



実は、5年ほど度前に鹿児島古書籍商組合のメンバーでエッセイを書きました。
アタシは超貧乏自慢とデパート催事のお笑いトラブル。
庄内書店さんは、店の汚さ自慢。等々。
真面目に書いたのは、廣文館書店さんだけでした。


「随筆かごしま」は、鹿児島の著名人が立派なエッセイや提言を書かれる、由緒ある鹿児島の郷土誌なのですが、そこを汚すような事ばかり古本屋が書いてしまい、ヒヤヒヤでしたが、代表様こと『ガハハおばさん』様は、太っ腹でかえって面白がって下さいました。

当時の編集者さんは、あの魔窟と言われた庄内書店に行かれ「素敵!!」と言ったただ一人の女性です。
その編集者さんこそ、今の「小さな絵本美術館アルモニ」さんなのです。


『ガハハおばさん』とは、だびたび飲ん方の会で顔を合わせ「エッセイを書きなさい」と言われておりました。
昨年、ついうっかり「ハイ」と言ってしまい『街の小さなお店』シリーズを提案しました。
鹿児島の小さなお店の方々に、リレーで掲載しています。

今回は、中央駅の新幹線出口近くの「純喫茶サンボ」さんです。

7年前に始められたそうですが、実はその頃、アタシの店に来られ、洋書絵本を買って頂きました。
その時の様子は、ハッキリ覚えています。ヨカニセさんが、かわいい絵本数冊を持って「これくらいの金額で…」と。ただ者ではないなと直感でした。

素敵なエッセイです。是非、新刊書店さんで買ってください。

それまでも、丁子屋の「ダイクヨシキ」さんや「Kinenbi」さんと、書いておられますので、バックナンバーから揃えて頂きましたら有り難いです。




さてさて、イベントのお誘いがありました。以前、KTSテレビ『ナマイキ ボイス』さんで一緒になった新刊書店さんです。
いつかは、イベントしましょうね、と話しをしておりました。

そのお題が『ここで、この場所でゆっくり読書できる、本のイベント』です。
この場所は、誰でもゆっくり読書できる空間です。

さぁ、アイデアがドンドン浮かんできます。

最初のアイデアは『トミー・ウンゲラー』かな。

6月頃です。お楽しみに。




  

Posted by Kosho Liset at 13:29Comments(0)古本屋の視線

2010年04月26日

一箱古本市の準備です

「今年も残り少なくなりました」と言いたくなります。毎日が早いです。

昨日は丸1日、内方様(○○才)とお片づけ。
2階の書庫(6畳ほど)のスチール棚3本を店に下ろして、そのスペースに段ボールを積み上げる。
片付けしながらですが、29日メルヘン館さんで開催される「一箱古本市」に出してみたいものを選んでみました。

『加藤まさを』の絵本と楽譜が出てきました。



「童謡小曲 第四集」 昭和3年 中山晋平 曲

これは、二度目の仕入分。

ホームページの画像は最初の仕入分です。(見比べてください)
幸せなことに関東の美術館にお届けしました。全体的に薄い木版刷でした。
今あるのは、色のメリハリがあります。



「講談社の絵本 ゴールド版」 昭和35年 久米元一 訳

たまたまでしたが、同じ画家のものが出てきました。
持っていくかどうかは、かあちゃん(○○才)のお心次第ですので、とりあえず予定です。
童謡小曲は、持っていったとしても非売品(見せびらかし)です。ご了承のほど。
参考ながら、相場は1枚4万円です。



びっくりしましたが、「トツパンのえほん」が出てきました。



本文に、『いわさきちひろ』の絵が、画像は絵の一部です。




イベントでは、洋風イメージのリゼットですが、たまには和風もいいかも。

大正時代の、双六を額縁に入れたりしたら楽しいかもしれませんね。





昨日の段ボール4箱は、6時間ほどかけて探しました。

とても貴重な一通の書簡と2枚の葉書が見つかりました。(新発見ではありません)
一編の草稿も見つけていましたので、これで役割を果たせました。




  

Posted by Kosho Liset at 08:26Comments(0)古本屋の視線

2010年04月25日

終わってみれば…

ようやく、お手伝いが終わりました。

数点ほど、一生の記憶に残るような物に出会いました。

古本屋の仕事とは、残すべき資料を探し出す事ですが、今回ほど一生懸命探した事はありませんでした。
まだ、生々しい感触が残っているので、しばらくは保管しますが、いつかは市場に出品すると思います。

画像に出していいかなと思うのだけですが、



若くで亡くなった女性の日記帳の裏表紙。(中原淳一 画)
最近の本では味わえない紙質です。
今だったら治る病気なのですが、恋が届かない無念さが切々と書いてありました。




こんなものも、とりあえず持って帰りました。空き缶です。
ヘンテコリンが趣味なんです。


絵本作家の「中川李枝子(なかがわりえこ)」さんの書簡も見つけました。
とても丁寧な文章で感動します。これも娘の座右に。
石井桃子さんと中川李枝子さんは、娘にとって憧れと尊敬の方ですので、机の中に大事にしまいました。きっと良き方向に導いていただけるお守りになるような気がします。



古本屋は、人の人生を覗いてしまう事が多々あります。
今回は、ご親族の方と一緒にアルバムも拝見いたしました。大笑いしている島尾敏雄・ミホ夫婦なんて本で見ることはないのですが、そんなものもありました。
また、(これが本命だったのですが)ある作家の生写真も頂きました。学生時代の写真ですのでひょっとして貴重な資料になると思っています。


本は段ボールに入れたままで、何か見つかるかも知れませんし、手紙類も大きな段ボール4箱入れたままです。

まだまだ、店の片付けは続きます。



  

Posted by Kosho Liset at 11:20Comments(0)古本買取日誌

2010年04月24日

本の山を前に…

昨日も本と格闘していました。

「つばめ文庫」さんに似合った本がないか探しましたが、結局この1冊だけ。
プレゼントします。



昭和27年 日本交通公社 刊行 『旅』

重たい本棚を退けて、その後ろにひっそりとありましたよ。
この手の本が、わんさかあれば良かったのですが。内容の固い本だらけでした。




処分する本が、2トン車で2往復。アタシは段ボール80箱を持って帰りました。

家が少しスッキリしたところで、やっと、親族さんと一緒に探してた資料が出てきました。
その内、書幅が「日本の古本屋」で見たら100万円前後でした。

今回は、親族さんのお知り合いが、アタシの家内(○○才)とおつき合いがあり、そのご縁でした。
少しはお役にたてたようです。



膨大な数の葉書と封書。
昭和40年代を見続けていたら、鹿児島関係は、『島尾敏雄』『椋鳩十』『中村きい子』。
その他『野上弥生子』『小堀杏奴』と、文学史に名前を残す方々の葉書が出てきました。


ひょっとしたら、見落としがあったかも知れませんが、これが精一杯でした。
凄まじい埃とゴミの中、「古本屋の責任を果たした」数日間、今日が最後の片付けになると思います。


その分、アタシの店は入り口から本などで塞がり、入れない状態です。
明日からは店の片づけです。




  

Posted by Kosho Liset at 05:43Comments(1)古本買取日誌

2010年04月23日

本が山脈状態になってきた

昨日は、買い取り現場で本を整理する。



この手の本もあります。画像は店にあった昭和11年の普及版。



段ボールには、昭和4年の初版がありますが、状態が悪く処分する予定。
かなり処分するようで、本には申し訳ないです。



古本として通用するものは、店に連れてきました。



これも古本屋の仕事です。
小学館の国語辞典も鹿児島では売れないのですよ。
手前の「福音館書店 子どものとも」1冊だけは販売できるようで。
手前にちらっと見えるのは書斎机。カッコイイです。



釘を使っていない、木製本棚をいただきました。
一軒のお宅で状態が良く、しかも4本もあるなんて夢のようです。
もう1本ありましたが、棚が反っていて使いにくいかな。



棚の頑丈さ、見た目もカッコイイ棚。よくぞ残っていました。
来月からのイベントでデビューさせます。

その、後ろにあるのは、あの『ジャポニカ・セブン』さんに作っていただいた本棚です。
あるイベントで、お客さんが「とても素敵ですね……その本棚が」と、アタシの自慢の本までも食ってしまった本棚です。

なかなか手に入りにくい、釘を使わない本棚が欲しいと思われる方は『ジャポニカ・セブン』さんに作っていただいた方がいいですよ。
生木の一枚板で、本の重みに耐えられるのは、なかなかないですから。


明日、リサイクル業者さんが家財など(嬉しいことに漱石全集なども持って帰るそうです)を引き取りに来ます。


今日までに、本を見極めます。



  

Posted by Kosho Liset at 06:08Comments(0)古本買取日誌

2010年04月22日

蔵書の現場

一昨日から、あるお宅の蔵書処分に行ってます。本を持って帰るのに一週間は必要のようです。

本は1万冊はありますが、本ではなく資料がかなり貴重なものになるので、本当に時間がかかります。



これほど素晴らしい蔵書家になると、過去に寄付の依頼を受けたようです。
ある水準以上の本は少ないけど、それでも良書が多いです。



家は2軒あり、書斎も2カ所あります。



手入れがあれば、古民家だったでしょうね。
残念です。



今回は、本ではなく資料を探すのが仕事です。

実は、本命の資料がまだ出てこないのです。
この世から消滅しないように気合いをいれてますが、たった2日間でも疲れます。

何を探しているのかは秘密ですが、昨日は、膨大な葉書の中から「石井桃子」さんの年賀状が見つかりました。一筆の言葉がとても素敵でした。

葉書は娘にプレゼント。
石井桃子先生大ファンの娘の目は☆マーク。机に置き「座右」に。


今日は、うっ方(鹿児島弁 内の御方=かあちゃん)○○才に加勢をもらいます。




  

Posted by Kosho Liset at 07:35Comments(0)古本買取日誌

2010年04月20日

1920年代 Paris Mode

1920~30年代のフランスとイギリスの雑誌も落札していました。約50冊ほど。





80年以上前の雑誌ですが、状態は極美です。(スキャンサイズより大きいのです)
そして、表紙だけでなく本文もいいですよ。

特にこういった本は、古本屋は値付けに時間がかかるのです。
ついつい読んでしまう、相場を調べるとかありますが、自分がプライスリーダーになりたいなという気持ちがあります。

そして、喜んで買っていただいた時が、古本屋冥利なのです。



もうすぐ、ゴールデンウィークですね。
メルヘン館さんの「一箱古本市」。そして、「六花窯」さんの「コイキナ・ナカマ」。南日本ハウスさんの場所をお借りしてのイベント。5月末は、吹上町温泉街の「マルシェ」。

イベントの準備に入ります。



  

Posted by Kosho Liset at 08:54Comments(2)古本買取日誌

2010年04月20日

絵本の神様 2

まだまだ片付け中です。


タブロイド紙も落札していました。紙切れ素材のお役にたてると思います。
その他には、『Antiquse』という雑誌です。1920年代からあります。




『おとぎのアリス』ルイス・キャロル テニエル 画 復刻版



ケイト・グリーナウェイ 『窓の下で』復刻版

日本語版は、新刊書店で買えますが、これは洋書の復刻版です。



ケイト・グリーナウェイのカレンダー 1884年

当時は、曜日が縦になっていますね。

このシリーズは、エドワード・リアなどもあります。
今年のイベントも、ちょっとは良いものが出せそうです。

段ボールを開けてどんどん出していますが、洋書のカッコイイのが沢山出てきました。




先日書きましたが、4月29日(祝)鹿児島近代文学館・メルヘン館で『一箱古本市』が開催されます。
私も、参加させていただきます。

昨年は、鹿児島の郷土誌などを持っていきましたが、今回は思いっきり古い本を出します。
それと、私自身がずっと気にしていました、鹿児島縁の詩人「黒田三郎」を皆様に紹介できたらと思います。

黒田三郎につきましては、あらためて書きたいと思います。





  

Posted by Kosho Liset at 04:29Comments(0)古本買取日誌

2010年04月19日

絵本の神様 1

落札された本たちが、東京から届きました。



Walter Crane (ウォルター・クレイン)「長ぐつをはいた猫」復刻版



同 「古いお友だちのアルファベット」復刻版

昨年『山形屋MONOフェア』などで、この復刻版はほとんど売り切れてしまいましたが、幸いにも落札でき、鹿児島に連れて帰ることが出来ました。

まだ、いろいろありますが店の片付けしながら少しずつご紹介します。


久しぶりのしつこくないブログですね。










  

Posted by Kosho Liset at 15:17Comments(0)古本買取日誌

2010年04月19日

鴨池動物園

koreyoka 様、コメント有り難うございます。
九州代表で、大市のお手伝いされていたのですね。お疲れさまでした。
おそらく、鹿児島分は200箱近くはあったと思います。ガンバって販売します。


全連大市会の落札分送料が分かりました。もう一カ所の仕入分を含め、約70箱。
昨日は、保管場所を作るため、丸1日店の整理。
こんなのが出てきました。



『思い出の鴨池動物園』昭和61年刊行 角版(真四角の事)

まえがきは、椋鳩十先生。

「そうね。昔、鴨池に動物園がありましたね。ドウブツエンということばは子供のロマンと棟続きですが、カゴシマということばもどこか武骨なやさしさみたいなひびきをもっていて、そのやさしさの中にドウブツエンは今もひっそり息づいているような気配です。それは今の動物園ではなくて、私が鹿児島の住人になった頃からなじみになった、カモイケドウブツエンという語感そのものです。
その語感の中にどんな愛すべき仲間たちが住んでいたのだったか、この本がそれを思い出させてくれるわけですね」

写真集ですが、もう記憶が薄く「楽しかった」ぐらいしか思い出せません。
しかし、アタシにとってはやはり思い出ですので、しばらくは非売品に。




鹿児島の出版社「高城書房」様のご紹介でご来店。

http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000391001020001

お喋りの中で、先生が「若い人に伝えたいことに『蔵書力』があります」と。
定年で鹿児島に帰られた時、本だけで10トン車1台だったそうです。
本を探される手つきは、蔵書家そのものでした。(古本屋は本を触る仕草で読書家かどうか分かります)


土曜日には、「ある大学の先生からのご紹介で」と、本の買い取り依頼がありました。
伺うと、とんでもない方の蔵書のようです。
久しぶりに、凄い本棚と出会う予感が。


だから、今日も1日、店の片付け三昧。



  

Posted by Kosho Liset at 06:28Comments(0)古本買取日誌

2010年04月16日

大規模デジタル化時代と本の可能性

シンポジウム『滅亡か、復権か 大規模デジタル化時代と本の可能性』

勝手で恐縮ではございますが、下記の「かたつむりは電子図書館の夢を見るか」さんのブログを紹介させていただきます。当日の様子を全て書かれておられます。(スゴイ方ですね)

http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20100414/1271263392


出版社、取次、新刊書店、古本屋も含め考えるべき事が網羅されています。

是非、お読みください。



梱包、発送のドタバタ劇のため、今日は数回に分けてのブログでした。
読みにくくてゴメンナサイ。



  

Posted by Kosho Liset at 18:32Comments(1)古本屋の視線

2010年04月16日

全古書連大市会 三度

さてさて、アタシの番です。予定通りいかなかった愚痴は置いといて。

アタシが出品した分の落札金額(売上)と、入札による落札金額(仕入)は、ほぼ同額でした。
古本屋の市場は、交換会とも言います。まさしく本と本を交換した事になりました。


ドタバタした入札でしたが、古書リゼット好みを落札できたと思います。
しかしここからが問題で、落札した本の送料がおそらく10万円はなると思います。
それほどの冊数です。

しかし、5月からのイベントに、それに似合う本や紙切ればかりです。

数日もすれば、荷物が届きますので画像で紹介いたします。


この大市とは別に、業者(古本屋など)しか入れない本屋さんがあります。
そこに「つばめ文庫」さんと行きました。
彼もですが、アタシも久しぶりに沢山買いました。
テディ・ベア特集の雑誌とか、アールヌーボー関係の本など。


きっと、皆様に喜んでいただけると思います。






シンポジウムもありました。これが本当に素晴らしい会でした。

テーマ『滅亡か、復権か 大規模デジタル化時代と本の可能性』


さてさて、本の未来はどうなるのでしょうか。





  

Posted by Kosho Liset at 15:23Comments(0)古本買取日誌

2010年04月16日

全古書連大市会 大反省会

ユングの精神分析で、悪戯っ子的な「トリックスター」という存在がありますが、ヒヤヒヤするサーカスで突然現れるピエロ的な感じです。

相場というものは、そんな感じがします。



今回は、鹿児島関係が多数出ていました。
先日書きました「薩藩海軍史」も出品され、廣文館さんと「売値の○○円が落札金額でしょうね」と話し合ったのですが、なんのなんの、それよりウン千円も高い金額でした。

なのに、アタシの出品は名瀬じゃない何故なの。
トリックスターが頭の周りを回っているような。


廣文館さんは、鹿児島関係は1点でした。なかなか目にしない郷土誌です。その他、お好みのジャンルも。

「つばめ文庫」「夢の棚」さんの落札数は結構ありました。
それぞれ、好みの本でしたからアタシも嬉しかったですよ。

「夢の棚」さんの映画の本は、「へぇ、映画も好きだったんだ」と、彼の新たな面を本で発見出来ますし、
「つばめ文庫」さんの、階段にあった山のような本の落札動機は、聞くと納得しました。




熊本の古本屋さんが「落札の発声は、鹿児島の連呼だったね」と。
発声の数が多かったのは嬉しい事です。
これからは、落札した本の内容でしょうが、やはり古本屋は『場数を踏む』ことでしか進めないのです。
その意味では、いい経験が出来ました。



発声につきましては、下記の『日本の古本屋』のコラムにありました。

http://www.kosho.ne.jp/column/090507.html


古本屋は、人名なり書籍名から土地名と知っていないと、恥ずかしい経験を多々します。

(続く)




  

Posted by Kosho Liset at 13:59Comments(0)古本買取日誌

2010年04月16日

美女は離れなかった

ANAの機内誌「翼の王国」に、鹿島茂氏の『パリ古書街逍遥』が掲載されていましたので、飛行機に乗っている時間が短く感じられました。
ジョルジュ・ブラッサンス公園の古書市、クリニャンクールの蚤の市などの写真がいいですね。

鹿島氏の、古書知識と買いっぷりの凄さに圧倒されます。
全く、クレジット決済の心配や「ボーナスが吹っ飛んだ」とか、最後の一文『Evitez la belle(美女には近づくな・美女=良書)』は、本好きさんの気持ちそのものですね。





昨夜、東京の大市から帰ってきました。

同じカテゴリーの「つばめ文庫」「夢の棚」さんが書いてますが、私の場合、2日間のうち初日は各都道府県代表が集まる会議があり、翌日は11時から開封が始まるので、実質4時間程度しか入札の時間がありませんでした。(出品アイテムは6000点近いのです)

地下1階は、まさに、奈良時代から江戸時代は当たり前とウン百万、ウン千万の世界です。
ここは、目の保養アンド勉強の場として時間をかけて見学するのですが、今回はパス。
ただし、西郷隆盛の書幅は見ました(感想は言いません)


実は私が出品したもので、密かに「予定通りの金額で落札されたら、店の改装が賄える」と期待していたというよりも、切羽詰まった出品だったのが、『ボー(古本屋用語・取引不成立)』でした。

止札(これ以下では落札不可)の金額は、持ってけドロボー程度に低く書いたつもりなのですが…。

あぁ~、古書リゼットの経営に暗雲が。

一緒に参加していました、高見馬場の『古書廣文館』さんが「(売らずに)持っていなさいという事ですよ」と。


美女は離れなかった。

(続く)
  

Posted by Kosho Liset at 10:37Comments(0)古本買取日誌

2010年04月13日

4/29 一箱古本市 古本屋の店主になれる1日

たった今気がつきました。

「オヤコカフェジャム猫」さんのブログに「一箱古本市」の案内がありました。


http://jamneco.chesuto.jp/

4月29日(木)祝日
かごしま近代文学館・メルヘン館 中庭&文学ホール 鹿児島市城山町5-1

http://kinmeru.exblog.jp/10215233/



昨年の第1回は参加しました。その様子もあります。(メルヘン館様 有り難うございます)

http://kinmeru.exblog.jp/8232749

「朝商店」さんが持ってこられた本は、私もですが、遊びに来た古書廣文館さんもニコニコする、古本屋好みの本ばかりで、素敵な読書をされてる方でした。


29日は、今のところ予定はないようです。



本好きさんが集まり、本をきっかけに楽しい会話が出来ますよ。
私も楽しみたいと思います。



それでは、東京へ行ってます。


  

Posted by Kosho Liset at 06:47Comments(0)古本屋の視線

2010年04月13日

古本オークションに行ってます

先週伺ったら、お元気だったのに。

突然の訃報に、声も出ないところでした。


大正生まれの経営者。
戦争中の怪我で、品物を動かすことで出来ず、一人で商売が出来ない。
そのため「いかに人を動かすか」。それが経営の基本にあられた方でした。

たった一度でしたが、食事の時にその話をしてくださった。私にとって心に響く言葉でした。
ご年配の積み重ねた知恵は、図書館一つ分はあります。





「全国古書籍商組合連合会」略して全連の、1年に1度の「大市」が迫ってきました。
東京神田にある東京古書会館の、地下1階から4階がすべて本などで埋まってしまう市場です。

高見馬場にある、古書廣文館さんも毎年行かれています。廣文館さん好みの、昭和1桁刊行の
古い車のカタログや修理マニュアルも出品されてます。
そして、新人古本屋さんも参加します。
ちょっと前までは、鹿児島から4店舗参加なんて、考えられない事でした。

大市に参加するたびに、その量と質に圧倒され、本の世界は、広くそして深い事を実感します。


目録の表紙に「寺山修司全歌集」がありますね。
学生時代、その本を買うためアルバイトをしました。
その頃の「熱」をもう一度呼び戻せ。


なのに、「寺山修司全歌集」は古本屋始めた時に売ってしまいました。
買われた方から年賀状が届き「古本屋さんの想い、大切にします」と。


良い本を探している方は必ずいらっしゃる。
そう思えば、貯金残高なんて………。

tadaimano zandaka wa suzume dokoroka mimizu mo waraimasu
ohh hotokesama donaika narimahenka


週末に結果報告します。





  

Posted by Kosho Liset at 05:32Comments(0)古本屋の視線

2010年04月12日

素晴らしい蔵書拝見

またまた、南日本新聞に「ピカソっ子・子ども美術館」の宗先生が写真付きで掲載されました。

カッコイイのです。宗先生は。


品の良いお声の方から、買い取り依頼があり伺う。
普通の家なんですが、なぜか品がいい。



植物採集がご趣味というよりも、全くの専門の方でした。
鹿児島県内のいくつかの市町村誌にも関わられたぐらいですから。
書斎が、採集した植物の保管スペースもあり、久しぶりに蔵書家さんに出会えました。

ただ、古本屋からすると、マーカー線引きが困ったところで。
そのため、1冊ずつ本の状態を確かめなければならず、少し時間がかかりそう。

水屋に目がとまり、それが素敵で、ジャポニカセブンさんに再生していただいたそうです。
しばらく、ジャポニカセブンさんの話しで盛り上がりました。
来月は、一緒にイベントに出る話もしましたよ。



土曜日は、天気の良さに娘とかあちゃんは「緑館」さんと「Kinenbi」さんへ。
更紗屋さんとバッタリ出会ったそうで、シュークリームをご馳走になったそうです。

アタシも、たまには外でご馳走食べたくなり、娘の友達さんも一緒にお寿司屋さんへ。



シュークリームは本腹。海鮮丼は別腹の子どもたち。



茶目っ気noa ちゃんの、瞬間コラージュ。


このお寿司屋さんは、焼酎とお湯が素敵な器で出してくれます。
和風の置物や器も自然体で、名前を教えたくないお寿司屋さんです。



  

Posted by Kosho Liset at 08:43Comments(0)古本買取日誌

2010年04月09日

始まりも終わりもない…音楽

[書名] 日本フリージャズ史
[解説] カ帯 初版 B6
[著者] 副島輝人
[出版元] 青土社
[価格] 秘密
[刊行年] 平成14
[お届け先] 北海道


目次を見ると、小杉武久のタージ・マハル旅行団も書かれている。



アインシュタインとタゴールの対話を思う。

クラシック音楽は、規制の音楽だと思う。バッハがそうしたため。

タージ・マハル旅行団は、どこからレコード針を落としても構わないし、どこで音を消しても何も差し障りがない。
始まりも終わりもない音楽。ただ、耳の周りを音がまわっている。

これは、音楽なのか音楽でないのか、そこがアインシュタインとタゴールと重なる。



ユーミンの「宇宙の片隅で 巡りあえた喜び」は、アインシュタインの解釈だったら味気ないだろうな。

ユーミンのこの曲と、タージ・マハル旅行団は同じ頃に聴いた。
そして、同じように共鳴した記憶がある。





  

Posted by Kosho Liset at 12:17Comments(0)ご注文品