2010年03月27日

口惜しい現実

宮崎のイベントに、鹿児島在住の天使「バラ色の雲」さんが、天から舞い降りてきてくださいました。

http://roserose.chesuto.jp/

紙切れ素材が、お役にたてるように。
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噂に聞いてはいましたが、数日前、ある本屋さんから「店を畳みます。少しお手伝いをお願いします」と電話がありました。

地方での専門店は、本当に難しい。文化の香りたつ店構えが無くなるのは、空しい気持ちにもなります。

これで、本当に良書だけを置く新刊書店さんは、ほぼ皆無になりました。


ならば、古本屋が真剣に志を受け継ぎたい。

口惜しい現実

所詮、人は進化の産物と「あきらめ」が肝要なのかも。
ただし、人としての生き方はそこから始まる。


今日と明日、鹿児島古書籍組合の勉強会があります。
南さつま市のバンガローを借りて、講演会や新人さんに古本屋として最低必要な知識を体験するためです。
「知識を体験する」て変な言い方ですが、机の上での勉強では分かったようで分からないのです。

シミレーション的な市会をやり、『ボー・ガイ物・改め』といった古本屋用語を身をもって理解する。
また、単行本300冊の落札価格が1000円とか、段ボール3箱に入った文庫本が200円にしかならないのに、1冊でウン万円の落札になる本もある事を。

『文化に必要ない本』には冷酷なんですよ。古本屋は。

極端な言い方で不愉快な思いをされるかと思いますが、基本的にこの考え方がないと、古本屋の存在理由が明確でなくなるからです。

先日、熊本の天野屋書店さんで、5センチ角・厚さ1センチの本を、8500円で喜々として買ったアタシを不思議がっていた、「駆け出し古本屋の迷走日記」さんも5年もすれば「オレが買っておけばよかった」となりますよ。









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Posted by Kosho Liset at 07:40│Comments(0)古本屋の視線
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