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Posted by チェスト at

2009年11月22日

奇貨居くべし…だけど

在庫がどんどん回転するならば経営としては良いことなのでしょうが、ワインのように、寝かすと価値が上がる事もある。

要は見極め。

以前、神田の古書店さんにあった本が重要文化財に指定された。写本とか一枚物でなく、一冊の本であるから珍しいケースだった。
ただし、その古書店さんもその本の価値を見極めるため、店の倉庫に50年寝かしていたそうだ。
まさに『奇貨居くべし』

古本屋は常に、この本は持っておくべきか「ツブシ(古本屋用語で廃棄する意)」にするか選択しなければならない(これが結構忙しい)。ぐずぐすしていると、あっという間に店は本で埋まってしまう。
先日は、店の改装もあって約5000冊ツブシた。ちゃんとリサイクルされますのでご安心下さい。



今年は、ちょっとびっくりした買い取りが1回あったので、備忘録というか思い出に画像も1枚。

『出島蘭館日誌』 上中下巻 昭和13年刊 相場は、「日本の古本屋」http://www.kosho.or.jp/servlet/top で見て下さいね。

年を越せる越せないという、ややせっぱ詰まった事も含めると、今週の福岡古書籍商組合の特選市場に持っていこうかな。長崎の古本屋さんも来るし…。

※『奇貨居くべし』は、先輩古書店「庄内書店」さんがアドバイスされた言葉。執筆活動のため鹿児島を離れ、国会図書館まで1時間半の所に住んでおられます。ブログがありますので、是非尋ねてみて下さい。

【海鳴記】http://blog.goo.ne.jp/boat-swain

ただ今、昼食のカライモの皮を家に持って帰ろうとする家来たちに、島津斉彬が「何故」と問いかけたエピソードです。  

Posted by Kosho Liset at 05:26Comments(0)古本買取日誌