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Posted by チェスト at

2010年04月25日

終わってみれば…

ようやく、お手伝いが終わりました。

数点ほど、一生の記憶に残るような物に出会いました。

古本屋の仕事とは、残すべき資料を探し出す事ですが、今回ほど一生懸命探した事はありませんでした。
まだ、生々しい感触が残っているので、しばらくは保管しますが、いつかは市場に出品すると思います。

画像に出していいかなと思うのだけですが、



若くで亡くなった女性の日記帳の裏表紙。(中原淳一 画)
最近の本では味わえない紙質です。
今だったら治る病気なのですが、恋が届かない無念さが切々と書いてありました。




こんなものも、とりあえず持って帰りました。空き缶です。
ヘンテコリンが趣味なんです。


絵本作家の「中川李枝子(なかがわりえこ)」さんの書簡も見つけました。
とても丁寧な文章で感動します。これも娘の座右に。
石井桃子さんと中川李枝子さんは、娘にとって憧れと尊敬の方ですので、机の中に大事にしまいました。きっと良き方向に導いていただけるお守りになるような気がします。



古本屋は、人の人生を覗いてしまう事が多々あります。
今回は、ご親族の方と一緒にアルバムも拝見いたしました。大笑いしている島尾敏雄・ミホ夫婦なんて本で見ることはないのですが、そんなものもありました。
また、(これが本命だったのですが)ある作家の生写真も頂きました。学生時代の写真ですのでひょっとして貴重な資料になると思っています。


本は段ボールに入れたままで、何か見つかるかも知れませんし、手紙類も大きな段ボール4箱入れたままです。

まだまだ、店の片付けは続きます。



  

Posted by Kosho Liset at 11:20Comments(0)古本買取日誌